SL列車「大樹」が2017年夏から栃木県を走ります!

東武鉄道が12月の頭に、来年の夏から運行を開始するSL列車の名称発表会を行いました!列車の名前は「大樹」です。

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SL列車「大樹」ってどんな列車?

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大樹は、栃木県の下今市駅から鬼怒川温泉駅間の約12.4kmを、休日中心に年間140日運行する予定のSL列車です。

「大樹」という名前は、日光東照宮から連想される「将軍」の別称・尊称と言われていることや、東武鉄道が運営する「東京スカイツリー」を想起させることから名づけられました。

日光鬼怒川エリアをさらに成長・発展させたいという東武グループの強い思いが、このSL大樹に込められているそうです。

東武鉄道にとって、SL列車は昭和41年の廃止以来、半世紀ぶりの復活となります。

また、今回は東武鉄道だけが孤軍奮闘する訳ではなく、JR5社に加え、秩父鉄道、大井川鉄道、真岡鉄道も協力をしてくれるそうですよ。

大樹のヘッドマークのデザインの意味は?

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ヘッドマークに大きく書かれた「大樹」の文字は、栃木出身の書道家、涼風花さんが書いたもの。

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ヘッドマークのデザインは、徳川家の三つ葉葵を元に表現しているそうです。

3つの動輪には、運行する日光、鬼怒川温泉、下今市の3つのエリアが連動して回遊性を向上させてほしいという願いが込められているそうですよ。



なぜこの時代にSL列車を復活させるのか?

SL列車を走らせる予定の東武鬼怒川線は、かつて東武鉄道のドル箱路線でした。
しかし、SLの導入を検討し始めた3年前には、既に乗客はピーク時の半分以下に落ち込んでいたのです・・・。

<1日の乗客数>
●1988年のピーク時:6810人
●2013年:2990人

これにより、東武鉄道は立て直しをSLに託したと言えます。

SL列車導入のメリット

SLは観光列車としての意味合いが強いので、観光客誘致のために、鉄道会社と地域が一体となってお客様へのおもてなしが出来ると期待されています。

日光・鬼怒川の観光客を呼び戻したい!

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東武鉄道は、SLだけでなくホテル事業でも日光・鬼怒川観光のテコ入れに取り組んでいます。

2016年9月には老舗の金谷ホテルを買収し、2020年夏には、高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」をアメリカのマリオット・インターナショナルと共同で開発することになっているので、今後日光・鬼怒川がどう変わっていくのか楽しみです。

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東京オリンピックの前に、SLで観光客を戻せるか。栃木県民としては今後注目したいニュースですね!

※画像の一部は「東武鉄道」および「日本経済新聞」のホームページから引用させていただきました。