芦畦獅子舞(あしぐろししまい)とは?750年前から伝わる佐野市の民俗芸能を紹介

佐野市の無形民族文化財に指定されている「芦畦獅子舞(あしぐろししまい)」をご存知でしょうか?

栃スポ編集部
佐野かるたにも詠われている民俗芸能「芦畦獅子舞」について紹介したいと思います。

芦畦獅子舞(あしぐろししまい)とは?

芦畦獅子舞

芦畦獅子舞あしぐろししまいは約750年前に始まったといわれる獅子舞で、昔、芦畦あしぐろとよばれた並木町花岡に伝わるものである。

毎年、旧6月1日と15日に近い日曜日に行われる厄除け行事で、三頭の獅子が、太刀持、ささら等のお供えを従え、笛、太鼓の音に合わせて町内を舞いめぐるものである。

なお、獅子頭は安楽寺の仁王像の余材をもって作ったという伝承がある。

芦畦獅子舞の準備風景

芦畦獅子舞まとめ

  • 佐野市並木町花岡に、約750年昔から伝わる民俗芸能。
  • 五穀豊穣、無病息災、厄除祈願のために始まった行事。
  • 獅子舞は、こまいぬ形式の一人立獅子頭。
  • 舞踊は厄神を探して歩く渡り節から、チャオロ、オンベ、ガタ等12通りある。

獅子たちは笛の音色に合わせて太鼓を叩きながら、舞を納めたり、太刀をふるったりして五穀豊穣、無病息災を祈願していきます。

栃スポ編集部
かつては、太刀を使う舞の中で、正宗作の名刀を使っていたとも伝えられているそうです。

芦畦獅子舞が行われる日はいつ?

かつては旧6月1日と15日に近い日曜日に行われていましたが、近年では毎年「7月の第3日曜日」に開催されています。

というわけで2019年は、7月21日(日)に開催される予定です。



芦畦獅子舞を見るには?

あしぐろ獅子舞は、午前8時に「並木町花岡公民館」を出発し、同地区の家を一軒一軒回り厄を祓います。

町内を回る芦畦獅子舞

祭りは昼休憩をはさんで午後6時ごろまで続くそうです。

並木町花岡公民館の場所

  • 施設名:並木町花岡公民館
  • 住所:栃木県佐野市並木町1793

佐野市並木町の地図

現在の芦畦獅子舞は、2013年に新調されたものらしい

現在使われているあしぐろ獅子舞は、株式会社小西美術工藝社によって2013年に新調されたそうです。

新調された芦畦の獅子舞

今回、獅子頭の歯や角など木部の欠損や羽根毛の傷みも著しく、激しい動きに耐えられなくなったため獅子頭を三面新調する事となりました。

御獅子の面は、力強い木彫が施された桐材部位と和紙を麦漆(漆に小麦粉や糊を混ぜ合わせた漆で、古来の接着剤として陶磁器や漆器の補修などに使用される)にて20層程貼り重ねた乾漆造で形成されており、獅子頭の施工としては極めて稀な仕様でしたが、従来の工法に基づき作業にあたりました。

引用:株式会社小西美術工藝社




栃木・佐野「芦畦の獅子舞」 後継者確保へ初の女性

芦畦獅子舞の女性後継者

画像引用:産経ニュース

芦畦獅子舞本来、「跡取り(長男)の祭り」だったが、約30年前から若者の市外流出や少子化の影響で人材不足になり、後継者育成が課題になっていた。

今年春、地元町会の総会で「祭りを継続するには後継者確保が急務」と女性参加の解禁を決めた。

町会の呼びかけに「興味があり、やってみたかった」と、石川陽香(はるか)さん(15)=佐野西中学校3年、椎名杏果(きょうか)さん(13)=同校1年、星野早紀(さき)さん(13)=同=が名乗りを上げた。3人は部活動や塾の合間を縫って、連夜、地元の公民館で指導を受けている。

3人とも当初、「音を出すのが難しい」と慣れない横笛に苦労したが、町会で制作した練習用DVDも参考にして上達。大祭委員会の船渡川政義委員長(67)は「予想以上に覚えが早い。地元で生まれ育ち、笛の音が染み込んでいるのでしょう」と目を細める。

31日の大祭では地元の神社などで、男性の横笛担当7人とともにお囃子の演奏を披露する。3人は「舞子がきちんと踊れるよう上手に吹きたい」と話している。

引用:産経ニュース

あしぐろ獅子舞のTwitter

あしぐろ獅子舞の動画

Youtubeの動画が1本だけアップされていました。